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この「道徳」というカードは、お父様の心の状態を表しています。お父様の中に「このような人物でいるべきだ」という、この道徳のカードの表しているような「いい人間」というモデルが、お父様の中で人格を形成していて、そのモデルこそを自分自身と思い込み、お父様はその人格を愛し続けているのだと思います。
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前の旦那様は『巧みに嘘をつき人を混乱に陥れる』とありましたが、それはお父様の隠している裏の顔、そこだけを拡大したような部分だったのではないでしょうか。結局、いい人でいようと自分を抑圧していると、それ自体が表向きの仮面となり、「裏の顔」というものが必ず生まれてしまうのだと思います。そうでなければバランスが取れなくなり、それこそ精神的に崩壊してしまうのだと思います。
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お父様は、母親から愛されたくて必死で人格を形成したのだと思います。同時に、心底求めている母親への恨みもまた深く、憎悪を隠し続けてきたのだと思いますが、憎悪というのは抑圧すればするほど、その分大きくなる性質があるのですね。大きく膨れ上がった母親への恨みは、母親を通り越して「女」という性別そのものへの恨みとなり、お父様は相手が誰であれ女性を憎んでいるのではないかと思います。ですから、結果として今、あなたとこうした関係になっているのです。
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あなたに許してもらえないことも、あなたから宅配便を送り返されたことも、お父様がご自分の中にある「憎悪と敵意と復讐心」を、そうした出来事の中に鏡に映し出すように見せられているのですから、あなたがご自分の行動を改めようとはしなくて良いのだと思います。お父様がご自分に嘘をついている限り、たとえあなたがお父様を許してみても、宇宙はお父様を許さないと思います。そうできているのですから、仕方ないと思います。
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そして、この「信頼」というカードに表れているのは、あなたがご自分の気持ちを常に軸において正直に生きる生き方です。自由に空を飛んでいるのはあなたです。あなたがご両親の間を行ったり来たり翻弄されてきたところから、自由にご自分の人生をご自分の力で飛ぶことができるところまで来ているのだと思います。