ホメオパシーは、身体の不調を感情の根源まで追求し、解放する自然療法です。この記事では、感情と身体のつながりを探り、レメディの力で癒しをもたらす実例を紹介します。
【ホメオパシーの効果】レメディで感情を解放したケース
ホメオパシーでは、癌細胞でさえも自分を押し殺す心が作り出すと捉えています。自分の思いを我慢して抑えていれば、行き場を失ったエネルギーが、様々な病気を作り出します。行き場を失ったエネルギーを完全に抑圧してしまうと、最終的には癌細胞を作り出してしまうといわれています。
ホメオパシーでは、西洋医学で使われている薬は、症状を抑えるものという見方をしています。例えば頭痛という症状に当てはめて説明しましょう。
頭が痛いという理由で病院に行けば、色々調べて大きな要因が見つからなかった場合、痛みを抑えるバファリンなどと同じ効力のある薬を処方されますね。薬で痛みが抑えられ、その時には治ったように感じて終了です。
しかしホメオパシーでは、その頭痛の原因を徹底的に追求します。過去に何があったのか、延々と質問されるのです。
頭が痛くなったときに、何かショックなことがなかったか、仕事で上司に怒られたとか、親から嫌なことを言われて、朝起きたらすでに頭痛が始まっていたとか、何か情報を引き出します。
そして、過去にさかのぼり、過去のトラウマまで思い出してもらうのです。すると、一番最初の原因が、親から虐待されたときに、泣くことを我慢したのだということに辿り着いたりするでしょう。
それが一番最初の頭痛の原因で、今日の頭痛もまた、上司に怒られたときに泣くのを我慢し、昨日親から嫌なことを言われた時にも泣くのを我慢したのだということに気づいたりするわけです。
『私は泣くのを我慢した時に頭痛に襲われている』。これが分かれば、あとは原因を押し出す作業に入ります。
ホメオパシーのレメディーに、『ネイチュミュア』という岩塩からできているレメディーがあります。母子関係の問題に効くレメディーで、頭痛にも効くレメディーです。
これを飲むと、涙腺が刺激されて泣けるようになるのです。溜め込んでいた何十年分の、バケツ何杯分もの涙を流すことで、徐々に頭痛が消えていき、慢性頭痛から実際に解放されるのです。
私はこのネイチュミュアを何度も何度も飲んで、ある時スイッチが入り、嗚咽を上げながら泣いたことが何度もあります。泣いて泣いて泣いて、そういうことを繰り返して今の状態まで回復したのです。
感情の解放によるホメオパシーの効果は、個々のケースによって異なりますが、その奥深さに驚かされることでしょう。例えば、占子さんが病院には行かずに、ホメオパシーで治療している理由は、『本当の私』に戻りたいからなのです。今の症状の出ている状態が、今の私のあり方なら、多少不自由しても、自分でありたいという方を選択することにしたのです。
レメディーを摂ることで、そうした感情やそうした部分が癒され、解放されていくと、心の中に充足感や満足感が得られるようになります。
このように、ホメオパシーは単なる症状の抑制ではなく、感情の解放と深いつながりを持っています。
以下に、いくつかレメディーを紹介します。
★Op.(オピューム/芥子・植物)
オピュームは、恐怖を押し出すレメディーです。過去に体験した、身も凍りつくような恐怖、それによる心の麻痺を解きます。
★Hep-sulph(ペパソーファー/硫化カルシウム)
ペパソーファーは憎しみを押し出します。
★Thuja.(スーヤ/コノテガシワ・植物)
スーヤは仮面を剥がすレメディーです。本当の自分を取り戻す力を与えてくれます。
★Staph.(スタッフィサグリア/ヒエンソウ・植物)
スタッフィサグリアは抑圧を解放するレメディーです。
例えば、境界を越えて踏み込まれた(心に土足で入り込まれた)気分、誰かに操られているがそれを止められない、『なぜ私だけが、私が何をしたの』と常に思う、屈辱、侮辱、悲しみ、立腹、喧嘩、抑圧、暴力、これらを感じ、人間扱いされていないと感じた時など、過去に受けた抑圧、暴力による屈辱感を解放します。
私自身もホメオパシーを体験し、過去の感情を解放するプロセスを経験しました。涙を流し、感情を解放することで、慢性的な痛みから解放される喜びを感じました。ただし、自然治癒や西洋医学の有効性について、一概に判断することは難しいと感じます。個々の選択と運命もまた重要な要素です。
ホメオパシーのレメディは、感情の解放と心の癒しをもたらす可能性があります。自己のあり方や選択を尊重しつつ、感情を解放し、心の奥深さに光を当てることで、心の安定と癒しを手に入れることができるでしょう。