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人間には、誰にも等しく天使性が備わっていて、人の心には誰にでも必ず、仏さまが居座っているのです。しかし、それが全部という人は皆無(かいむ)で、人の心には必ず悪魔性が潜んでおり、魔物もまた居座っているのです。
あなたを苦しめている過去の記憶とは、相手のそうした魔物や悪魔の仕業、自分へと向けられた理不尽な攻撃のことなのですね。それは、段々には浄化されていくものの、消えてなくなることはないのです。
この世界は、光と闇が両方あって成り立っていますから、その中で、自分自身がいかに仏さまに近づく事ができるか、できることはそれだけで、やるべきことはそれだけなのですね。
それでも、この世界に生まれたからには、上手に生きていかなければなりません。相手の「悪魔性」は、消えてなくなることはないので、警戒したままで全部を受け入れなくてよいのです。ご自分に良くしてくれる時にだけ、相手が仏さまの一面を見せてくれた時にだけ信頼を寄せて、感謝の気持ちを向けてください。
そしてこれは、あなたの人生がもっと良くなるための智慧なのですが、相手が仏さまの一面を見せてくれた時には、悪魔の存在のことは一瞬だけ綺麗に忘れて、100%の信頼と感謝の気持ちを向けてほしいのです。それは一瞬だけでよいのです。いつでも一瞬だけ、頑張ってみてください。
それが、相手の中の「悪魔性」を浄化し、仏さまをもっと強く大きく育てますので、巡り巡ってその恩恵がまたあなたへと戻って来ると思います。
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