このライオンは、サーカスの檻の中に入れられています。サーカスでは立派に仕事をこなしているのに、どことなくぎこちなく悲し気に見えますね。
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【閲覧注意】そして下の動画は、サーカスの訓練とはいえ、明らかに虐待を受けていると思われるライオンの映像です。
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こうした現実が、舞台裏のライオンにも人間社会にも蔓延(はびこ)っています。どうしたら、こうした苦しみの檻から抜け出せるのでしょうか?
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今回は、「抜け出せない苦しみ」についての原因と対策を、タロットで解き明かしていきます。
苦しみから抜け出せない【原因と対策を占う】
羊に育てられたライオン
今回は、4枚のカードを引きましたので、ご覧ください。 ・ まず上の2枚のうち、左のカードには『成長』と書かれていますね。その右側のカードには、羊の群れの中で羊の皮を被った一頭のライオンが描かれています。 ・ このライオンは何者かの意図により、幼く力のないうちに羊の群れの中に連れてこられて、羊の親から羊として育てられました。何かおかしい、どこかが違うと思いながら、ここまで成長したのだと思います。 ・ 草ではなく肉が食べたいというライオンの子に対して、羊の親は『お前は変だ、お前は変わっている』と、愚弄(ぐろう)したかもしれません。 ・ 身なりの違うライオンの子に対して、『お前のような欠陥だらけの子供が生まれたと知れては世間に笑われる』とばかりに羊の皮を着せて、縄で縛り付けたのかもしれません。 ・ 今の苦しみの原因は、これまでに起きた様々な出来事により、あなたが精神的にも魂レベルでも大きく『成長』されたのに、そのことを認めようとしない、自我との葛藤によるものなのだと思います。
それは、この『コントロール』というカードに表れていて、こちらはあなたの「自我」を表しているのです。 ・ 自我というのは、誰の心にも備わっているもので、この羊の群れの中のライオンに例えるのであれば、ライオンとして新しい人生を送るのではなく、自我は、これまで通り羊として生きていくのを望むものなのです。 ・ このライオンを、ご自身の今のお姿と置き換えてみてください。 ・ 『お前はおかしい、他の人と違いすぎる』と羊の親から否定されて、それでもなんとか世間で生きていけるようにと、一種の親の愛情から羊の皮を着せられて縛り付けられたまま、こんなに立派なライオンとして成長仕切ったのだとイメージしてください。 ・ 『そもそも私はライオンなのです』と今、あなたはこの皮を脱ぎ捨てて草を食べることもやめて、自分の本当の仲間たちのところへ新しい出発をするべきか、それとも、これまで通り『障害のある羊』として『おかしい、変だ』という社会の判断を信じながら生き続けるのか、その岐路に立たされているのだと思います。
お釈迦様の弟子が得た悟り
次に見ていただきたいのは、ブッダの亡くなった夜の、ブッダの一番弟子のアーナンダの描かれたカードです。 ・ アーナンダは、お釈迦様の一番弟子として常にそばに居ましたのに、ついにお釈迦様の亡くなったその晩まで悟りを得られなかったのです。 ・ このカードに描かれているアーナンダは、自分は他の誰よりもブッダのそばに居たのに悟りを得られなかったと、自分の力のなさと情けなさにむせび泣いているのです。 ・ しかし、自分はブッダにはなれなかった、悟りは得られなかったと、それまで強く抱いていた願望、欲望を捨て去ったこの夜に、アーナンダは、ついに悟りを得たと言われています。 ・ 『欲しい』と強く願い続けてきたものが、手に入らないのだと受け入れた瞬間に、それは手に入る仕組みになっているのですね。
ありのままを生きる
この四枚のカードを通してあなたに伝えられているメッセージは、成長したご自身を、ありのままのお姿を、まずは直視してくださいというものなのだと思います。 ・ 羊の両親に育てられ、羊の兄弟と比べられ、『ダメな羊』『おかしな羊』というレッテルを貼られたかもしれませんが、それをアイデンティティにはしないでいただきたいと、守護霊たちからのメッセージも降りています。 ・ 『変な羊』という『個性』なのだと受け入れているから、苦しいのだと思います。『そもそも羊ではなかったのだ』と、アーナンダのように受け入れてください。羊の両親から理解されることも、認められることもないのだと捨て去ってみてください。 ・ 残念ながら、あなたには欠陥はひとつもありませんし、宇宙が創造した完璧な存在なのです。 ・ 欠陥がある方が親の認めた姿に近いから、その想念を捨てきることができないのかもしれません。ですから、完璧で完全なありのままのご自分のお姿を見ることもまた、お辛いというところにいらっしゃるのだと思います。 ・ いきなり、『ありのままのあなたを表現してください』と言ったところで、このカードに描かれたライオンのような生き方を強いられてきましたので、すぐにありのままのあなたを現すことは無理なことなのだと思います。 ・ ですから、羊の皮を着せられて、羊として無理な生き方を強いられてきたこのカードに描かれている方の今のあなたを、書くことを通して表現されると良いのだと思います。 ・ ライオンとして生まれたのだから草を食べることが辛かったと、そのまま書けばよいのだと思います。 ・ それだけでなく、たくましい脚を隠すために、力が出ないようにする為に、見かけがおかしいからと羊の皮を着せられて縄で縛られたと、そのまま書けばよいのだと思います。そうした方法で、まずは苦しみを吐き出してみてください。
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また、苦しさの原因には薬害も大きく関係していると思います。薬というのはその人の精神に大きな影響を与えます。 ・ あなたは、薬で抑えつけられた経歴があったかと思います。まずは、ご自分がどのような被害を受けたのか、どんな毒がまわって今の苦しみにつながっているのか、徹底的に勉強なさって、ご自分を知るということから紐解いていかれると良いのではないかと思います。 ・ 予防接種でさえ毒が回るのです。あなたはまず、ご自分がされたことをよく知ることが大切だと思います。 ・ いずれにしても苦しいのは、本当のご自分としてありのままを生きていないからなのだと思います。このライオンのように、縛られているから苦しいのです。あなたは、人為的な操作を受けてきたのです。 ・
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